野生鳥獣による農業被害が深刻化してから、ずいぶんと経ちます。
シカやイノシシの被害が大きいのですが、アライグマやヌートリアなどの外来生物被害も無視できません。

なんて思われている方!

こんな方におすすめ
- アライグマやヌートリアの被害に悩む方
- 罠免許はないけど、被害を何とかしたい方
- 大規模な農業はされていない方
免許を持っていなくても、外来生物の捕獲をする方法があります。
その方法を見ていきましょう!
目次
アライグマ被害は深刻。そして腹立つ!
特定外来生物でも、アライグマの被害は深刻です。
大規模な農業をされている方であれば、シカやイノシシ除けに柵をつけている方も多いのではないでしょうか。
でも兼業の方や趣味の延長で小さな畑でやっている方は、そこまでの設備は無理ですので、簡単な網などで囲ったりしますね。
しかし、アライグマは手先が器用で、網はピンを外して入ってきます。
そして、穴をあけて中身をごっそり・・・
ほら、こんな風に穴をあけて、中を手でほじくり出して食べるんです。
これがアライグマ被害の特徴。
あと数日で収穫・・・というところを狙ってきます!!

特定外来生物は捕まえられる!
結論:自治体の許可があれば捕獲できる!
結論から言うと、許可を得られれば、アライグマやヌートリアなどの特定外来生物は誰でも捕獲ができます。
罠の免許がなくても。
ただし、当然ながら勝手にやって良いわけではなく、必ず自治体に許可を得てください!
一般の方が捕獲を行うには、自治体の許可と支援が必要です。まずは相談。
勝手にやることは犯罪です!
お住いの自治体によって違いがありますが、それぞれに外来生物法に基づいた計画があり、それに基づいて外来生物対策を行います。
その中に、捕獲も含まれていて、その限りにおいて可能だということです。
ですので、免許のない方が捕獲できるのは、特定外来生物のみです。
捕獲従事者になろう!
では、自治体の許可はどうやってとるのか?
実はとても簡単で、捕獲従事者講習を受けて「捕獲従事者」になればOK!
講習の内容は、罠の使い方などですね。
講習を終えれば、許可証が発行されます。
自治体によっては罠の貸し出しをしているところもあるので、そのまま借りられれば帰って設置できちゃいますよ!
なければ購入します。
アライグマ用の箱罠は、Amazonでも販売されていますね!
罠にもいろいろタイプがありますので、研究してみましょう。
私がいま使っているのは、この商品と同じ、吊り下げ式です。
さっそく、被害にあったところなどに設置しましょう。
さあ、罠を設置しよう!
これ、わかりますか?
どうも、この水辺の奥に住んでいるのではということで設置。
もう一つは畑に。
個人的に、あまり畑には置きたくないのですが、仕方ありませんね。
エサはいろいろですが、今回はポップコーン。
メジャーなエサですね。
罠ガールでもポップコーンでしたね。
アライグマ捕獲は2巻!
特定外来生物による農業被害
資料などは、農林水産省のHPです。
農業被害は平成30年度で、なんと157億7700万円!
その中で、
アライグマ被害
平成28年:400ヘクタール、3億3600万円
平成29年:300ヘクタール、3億2700万円
平成30年:300ヘクタール、3億7500万円
ヌートリア
平成28年:100ヘクタール、6500万円
平成29年:100ヘクタール、5800万円
平成30年:100ヘクタール、5400万円
という被害額。
シカやイノシシに比べれば小さく見えますが、狙ってくる作物が違いますし、何より農家さんにとってはどんなものでも害獣被害。
その被害は深刻なのです。
まとめ:捕獲従事者になれば捕獲OK!狩猟免許も取ってほしい!
今回は特定外来生物の捕獲の手法として、捕獲従事者になることを紹介しました。
しかし、農業被害はアライグマやヌートリアだけではありません。
圧倒的に多いのは、やはりシカとイノシシ。
農業被害に悩む方や、そんな被害に合っている方を見て「何とかしたい!」と思う方は、ぜひ狩猟免許を取ってください!
人の役に立てる資格です!
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