漫画レビュー

幕末をアツく生きる!「ちるらん」で知る新選組の生き様!

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ただ散るのみ。真っすぐな武士道を描く。

今回は、橋本エイジ作の「ちるらん」を紹介します!
アニメや舞台にもなっている作品で、私も大好きです。

出典:コミックゼノンHP

永倉が記者に語るところから始まる

物語の始まりは明治末。
新聞記者の取材を受ける、72歳の永倉新八。もともとは新選組のことを墓まで持っていくつもりだったが、その記者が土方の孫と気付き、すべてを語り残すことにする。

おすすめポイント

この漫画をおすすめするポイントは、「読むとアツくなり、心躍る!」ところ。

新選組をテーマにした本は沢山ありますが、ここまでバトルと成長を主にしたものは無いですね。史実を追うものやフィクション交えて恋をするものはありますが。

最終的に新選組は崩壊し隊士もほとんどが亡くなります。義に殉じて散る潔さ、一気に咲いて散る、いわゆる滅びの美学。これが新選組がファンを引き付ける要因でもありますが、一方で結論を知るだけに寂しさもあります。

それに対して、この作品はそれを感じさせない土方の強さを求める姿勢、仲間との絆で困難に向かう友情の強さによって大きな壁を乗り越えていく爽快感、少年漫画的要素がワクワクを生み出しています。

「ちるらん」という題名には、散っていくことに対して、「その分派手に咲いて、散ってやる」という思いが感じられます。
そして、新選組鎮魂歌と副題がありますが、作者の新選組に対する思いもそこにあるんだと思います。

さあ、新選組と土方の歩みをワクワクとともに読んでいきましょう!

少年漫画風に新選組を描く

ちょっとヤンキー風?

試衛館が1つのチーム

これまでの新選組漫画とは違って、試衛館のメンバーはみんな喧嘩早くてめちゃくちゃですが、「仲間を助けるためなら何でもする!」というのは、少年漫画にあるヤンキー漫画風でもあります。

ですが、これくらいの人たちだったんだろうなぁ、とも思ってしまうほど、仲間想いの部分は共感できますし、それを描くのが上手い!

また、ヤンキー風だからこそ馴染みやすいところがあって、歴史が苦手という方でもテンポよく読み進められますよ。

強いヤツと戦い、成長していく

「ちるらん」では、土方の前に多くの強敵が立ちはだかります。
佐々木只三郎、岡田以蔵、佐川官兵衛。芹沢鴨もそうですね。
そうした強敵と戦い、うち破りつつ、その相手の想いも受け取って成長していく。

土方といえば鬼の副長のイメージですし、もともとデキる人間のように思われますが、やはり一人の人間であり苦悩し壁にぶつかり成長していくのです。

そうした真っ直ぐな姿が、土方に共感と身近さを感じさせます。

それが、この漫画の続きをもっと読みたくなる一因ですね。
普通に主人公を応援するように、土方を応援していきます。

他の登場人物もキャラが立っている!

キャラとストーリーが絶妙にマッチ!

試衛館メンバーだけでなく、他の登場人物もキャラが立っています。
というか、ロックですねww

容保さんは、髷がハートだし!w
キャラも見た目に違わず、真剣の勝負を言っちゃうロックな人。

久坂玄瑞はかなり狂ったキャラですし、半平太は目が怖すぎ・・・w
(まあ、松陰先生の教えで「狂」ってありますしね)
高杉も、自分のことをGODと言ったりw

正直、キャラが独特過ぎて、最初はとっつきにくいかもしれません。
ですが、実はそこには背景と根拠があって、ストーリーの中でも重要な部分になっています。

話題作りでキャラを作っているのでは無いんですよね!
その人の言動を見ると、「ああ、見た目のまんまだ」となります。
それがキャラを強化させているんですね。

キャラごとに特徴的な武器と技も!

また、特徴的な武器や技もそれぞれが持っていて、バトルが楽しいですね!
この辺は少年漫画の王道!

新選組側でも斉藤一の刀は返しが付いていたり、左之助も槍じゃなくて鎌だったりします。

フィクションの部分も多くありますが、それぐらい熱い戦いがあったんですね!
ワクワクしながら、男同士の戦いを楽しみましょう!

アツい土方に、読み手もアツくなる!

とはいえ、結局一番カッコいいのは主人公!土方歳三!

この作品では、正直真っ直ぐすぎるバカ、で始まっていますw
でも、バラガキと言われた土方ですから、それくらいだったのかもしれません。

真っ直ぐに武士、そしてその生き方に向かっていく。
土方のキャラだからこそ、その思いやセリフもグッときます。

「咲けるだけ咲いてあとは散りゃあいい それが武士ってもんだろーが」

これまでのイメージとは違う、土方の成長物語としても面白い!

物語は戊辰戦争の中盤へ!戦術の鬼才・土方の本領発揮!

作者の公式twitter

作者の橋本エイジさんもPRされていました。最新は27巻になります!

鳥羽伏見の戦いから始まった戊辰戦争も中盤へ。江戸へ下った土方らは戦い続けます。
進撃してくる新政府軍を、土方率いる新選組は撃破!宇都宮を落とします。(史実)

そこに現れたのは、淀・富の森の戦いで井上源三郎率いる新選組6番隊を破った大山弥助で・・・。

最新刊も魅力たくさん!いよいよ終盤には向かいますが、土方の戦いはこれからも続く!

 

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パーマ

小学校の頃から歴史もの、特に新選組にハマり、史跡を巡り歩いてきたアラフォーです。 読書も趣味で、得たスキルや情報のアウトプットの意味も含めて、当ブログを運営します。 そのほか、狩猟免許(1種&罠)も持っていたりします。 Twitterもやっていますので、よろしくお願いします!

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